2016-03-18 繚乱の華、ラスト どうしてこうなってしまったのだろう。 小さな肩に、重すぎる物を背負って。 いつだって、虚しそうに笑うのを。この声は、届かないのか。 唇を噛んで血に塗れた拳を握る。 「…あんたを、止めるわ」 立ち惚けた少年はゆるりと、笑って。 「止められないよ。 ずっと決めているからさー。 でも、そうだね本当に止めたいなら …殺してみなよ、僕を」 獲物を構えて恍惚を浮かべたその顔は、泣いているようにも見えた。